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高層マンションへ「散水システム」設置しました。

マンション植栽の散水事例 (03/08/05)

ジリジリと肌が焼ける真夏日に、大阪府岸和田市にあるA高層マンションの管理組合様の要請で、マンションの敷地内にある植栽への「散水システム」の設置に行ってまいりました。

毎年感じるのですが、どうも関西と東海ですと、同じ真夏日の気候でも体感温度というのか、ジリジリ感というのか微妙な何かが違う気がしてなりません。きっと、アスファルトからの照り返しなどで、俗に言う「ヒートアイランド現象」が関係しているのではないかと思います。

また、土質の面では関東と関西では乾き方が違うと聞いた事もあります。関西のほうが土質が渇きやすいのだそうです。そう考えると関西で植物を育てるのは大変だと思いました。

そんな過酷な環境の中で生きている植物達へ、水分補給が簡単で楽にできるのが我が「散水堂」の商品群です。 今回は、「マンション」における取付から完成までの一部始終をレポートにしてみました。

まず一番初めに印象に残った点は、まだマンションが新築で2,3年も経ってないのに、低木など枯れ木が混じっていた事です。管理人さんがいて頻繁に手散水していたにもかかわらずそうなってしまうというのは、あまりにも広大で猛暑の時期にはとても手が回らないのが理由なのではないかと思われました。木や草が何年か経って生え揃いしてくれば、日陰になって乾きが遅くなるなどの効果が出てきますが、そうなる前に猛暑シーズンに突入してしまいますと、ダメージを追う結果になってしまいます。

特に日本は雨の多い国ですので、散水設備という事には無頓着であるといえますが、ここ数年の異常気象ではさすがに植物達は参ってしまいますので、いかなる場所でも散水設備を必要としてくる事でしょう。

最近のマンションでは散水栓が一定の間隔ごとについており、散水に関することには多少の意識があるのかと思います。 後は設計する会社で意識が異なるようです。余談ですが、設備をする側から考えると、地下に散水栓BOXとして設置するのではなく、地上に散水栓として自立させたほうが良いのではないかと思います。
この植栽の中で活躍できる散水器具は「ぽとぽとパイプ」です。一つの散水栓で100m近く管理しなければならないので、有効だと考えられるのは「ぽとぽとパイプ」しかありませんでした。植栽されている敷地が1.5〜2.0mの細長い幅なので、他の散水器具ですと余分な所にまで水がかかってしまう可能性があり、使用できるものが限定されてしまいます。水量や予算を考えると、「ぽとぽとパイプ」は、こういった植栽には有効です。

「ぽとぽとパイプ」は200m巻きになっていますので、それをほどいて植栽の中に入れてあげる作業が殆どで、 それを樹木の列に這わせていきます。基本的に樹木が一列であれば「ぽとぽとパイプ」も一列でいいのですが、 敷地が1.0m幅もあると、樹木が2列も3列も入っているところがありますので、その列分這わせる必要があります。もちろん変則的に植えられている場合はそのように「ぽとぽとパイプ」を敷設してあげなければなりません。T字やL字そしてクロスなどの継手がありますので、それをできるだけ使って密に入れてあげる事がポイントです。そして最終的に一つの水道栓での使用範囲は総延長100mになりますので、這わせたパイプの長さが100mを超えないように注意します。

暑い中、半日かけて完成して、通水試験したところ水分が補給できて植物達は喜んでおりました。マンションがあるところは道路の一段上に作られているため、管理人さんの話によると、中から植栽に水をまくと それを飛び越して向こう側の道路までかかってしまう事が多々あったそうです。そういう時に歩行者がいて水をかけてしまう事が一度や二度ではなかったそうです。今回の設置によって、そのような問題もなくなりますし、非常に管理がしやすくなった事を管理人さんはとても喜んでおられました。

また、そのような話を聞いて、ただ水やりのためだけに役立っているわけじゃないという事を感じました。我々もそのような周りへの配慮も考慮し、散水器具を開発していきたいと思います。